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歯ぎしり(ブラキシズム)
歯ぎしりとはどんなイメージをお持ちでしょうか。
寝ているときの『ギリギリとしたあのイヤな音』、『沢庵でも食べているかのような音』など聞かされている周りの人たちにとってははた迷惑な事です。
一般的には歯をすり合わせる事を『歯ぎしり』と言いますが、厳密にはただ食いしばる『噛みしめ』やカチカチと音を立てて噛んでいる事も全て『歯ぎしり』と呼んでおります。
正確には全て『ブラキシズム』と言い、以下の3つに分かれております。
①すり合わせる事を『歯ぎしり(グラインディング)』
②噛みしめる事を『噛みしめ(クレンチング)』
③カチカチ噛む事を『タッピング』
主に①は睡眠中、②③は睡眠中と日中の活動時にも生じます。
原因としては
全身的には『疲労』や『遺伝』
局所的には『かみ合わせの異常』や『偏位咬合(片側での咬み癖)』
があげられますが、その引き金となるのが『ストレス』などの精神的な要因が考えられております。
ただ歯ぎしりを正常と異常に見分けることは難しく、大脳生理学においては、動物界の中で高等生物であるヒトのみが、ストレスの発散の一つとしてこのいわゆる歯ぎしりを行っているとの事です。
しかしながらストレス発散の代償として。歯や歯ぐきへのダメージ(破折や歯の動揺)、詰め物や被せものがとれたり壊れたりといった実害を生ずる事が問題と言えます。
さらに当の本人には苦痛を感じることが少なく、全く自覚が無い事も多いために、疾患というよりは癖のような事とも言えます。夜間に回りで寝ている人にとっては、安眠妨害でしかないので、お気になさる場合にはお早めにお作り頂けたらと思います。
治療法としては確実な方法はありませんが、一般的には周囲に気を遣わせる事を気にされる場合には病気といえます。
確実な治療方法はございませんが、一般的には金の
スプリント療法
マニプレーション
薬物療法
関節に対してのソフトレーザー療法
自己暗示法
以上が主な治療方法で、スプリント療法は筋のリラックスや歯の保護が得られるのでまず最初におススメしたい方法です。
スプリント療法は保険診療でも行っております。
またスプリントが破損しない限り、確実に音は遮断されます。