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破折歯接着保存治療

グラグラしたり折れてしまっても
歯を抜かずに済むかもしれません

歯根破折という選択肢

何かしらの原因で歯が割れてしまった場合、一般的には『抜歯』となってしまいます。抜いてしまった後は、「義歯(部分入れ歯)」「ブリッジ」「インプラント(人工歯根)」「放置(そのまま何もしない)」の選択肢しかありませんでした。当クリニックでは新たな選択肢として、自由が丘で開業されている真坂先生の推奨される『破折歯保存接着治療』を行っております。
全てのケースで必ず残せる保証はありませんが、抜歯を検討中の方は是非一度ご相談ください。

こんなお悩みありませんか?

  • 歯がグラグラする
  • 歯茎が腫れている
  • 歯に違和感がある
  • 根の治療(根管治療が長引いてる)
  • 差し歯が何度もとれてしまう
  • 歯茎にできものができた

破折歯接着保存治療

「破折歯」とは、ヒビや割れ、折れた状態の歯を指します。従来破折歯は抜歯されることが多かったのですが、近年は破損部を接着して歯を残す「破折歯接着治療」が増えています。これは日本で生み出された治療法です。当クリニックでは、患者さんの大切な歯をできるだけ残す治療ができるよう、いち早くこの治療方法を取り入れております。

破折歯と診断される症例

M-Ⅰ型
  • 歯槽骨欠損の軽い急性破折
  • 21|12衝撃加圧による破折
M-Ⅱ型
  • 骨質に厚みのある3壁性骨欠損
  • 小臼歯大臼歯の破折初期症例に多い
M-Ⅲ型
  • 骨質が薄い唇頬側部に多い2壁性骨欠損
  • 前歯部小臼歯大臼歯近心頬側根の長期放置
M-Ⅳ型
  • 歯根周囲及び暈型の骨吸収
M-Ⅴ型
  • 破折か分離した歯槽骨破壊が大きい症例

破折歯の治療時における歯根膜の重要性

歯根膜とは名称の通り、歯の根の部分を覆っている膜です。歯根膜は歯と歯槽骨の間に存在することでクッションの役割を果たしますし、歯周組織の再生にも深くかかわっています。そのため、歯を移植する際には歯根膜を一緒に扱うことが非常に重要なのです。

MSBパック(眞坂式スーパーボンドパック)

MSBパックとは、眞坂信夫先生が開発したMSBパック(眞坂式スーパーボンドパック)のことを言います。歯の再植・固定を助け、傷口を良好な状態で保護することに役立つ粘着性を持つ物質です。歯槽骨や歯根膜の組織の研究成果を盛り込んだ、スーパーボンドC&B(歯を構成する象牙質への接着が可能)が利用されています。詳しくは眞坂歯科医院をご確認ください。

口腔内接着直接法

歯根破折による歯の周りの組織炎症が少ない場合に適用する方法です。口の中で直接、破折した歯をSB(スーパーボンド)で接着させ、ファイバーコア(i-TFCシステム)を築盛。
ほとんどのケースで当日仮の歯まで装着することができます。術式が容易で、患者さんの負担が少ないため、可能な限りこの術式を適用しております。しかし、条件が悪かった時には、術後に破折汚染部に起因した歯周炎を発症する場合があります。
このような場合には、歯の根の外側から破折部を清掃修復するために、歯茎を切り開く「歯肉剥離掻爬術」、あるいは歯を抜歯して元へ戻す「再植法」を適用いたします。
口腔内接着直接法で経過不良の時には、再植法を適用する場合があることを予めご了承ください。

口腔内接着直接法の流れ

  1. Flow01

    ひび割れ

    まず丁寧に観察して、ひびの状態を診断をします。

  2. Flow02

    削り取る

    ひびの部分を小さな超音波器具で削り取っていきます。

  3. Flow03

    治療完了

    そして削った部分に強力な接着剤を流し、修復は完了です。

口腔外接着再植法

割れた歯が長く放置された場合には、破折部が開き、分離しているため、そのままでは修復できない状態になります。
一度抜歯して、口の外で破折した歯をSBで接着、ファイバーコア築盛、再植してSBで固定。縫合もするため、後日抜糸が必要になります。
状況によっては、当日仮の歯を装着できない場合もあります。
ただし、以下のような時には歯を残すことが不可能で、そのまま抜歯となる場合があることを予めご了承ください。

口腔外接着再植法の流れ

  1. Flow01

    割れる

    歯の割れを確認します。

  2. Flow02

    抜歯

    割れた歯を抜きます。

  3. Flow03

    接着

    割れた歯をしっかりと接着します。

  4. Flow04

    戻す

    元の場所に戻します。

破折歯接着保存治療の特徴

  • メリット

    • 歯を抜くリスクを減らせます
    • 割れた歯がもとと近い状態に戻ります
  • デメリット

    • 適応できない症例があります
    • 歯科医師に髙いスキルが求められます

以下のような場合は歯を残すのが難しい場合があります

  • 歯の割れ方が複雑で、接着修復が不可能な場合
  • 破折による炎症組織、骨吸収が予想以上に進行していた場合
  • レントゲンから読み取ることが不可能な病変が存在していた場合
  • ブリッジの土台となる歯に対しては適応しておりません

破折歯接着保存治療の注意点

  • 1回目の来院時には、診査、診断に基づいておおよその通院回数と治療費を説明致します。ご来院いただいた当日に接着の治療は行いません。
  • 治療前の正確な診断のためにも、できるだけ治療前に部分的なCT撮影をお願いしております。
  • 通院されている歯科で、被せもの等をはずした状態であることが望ましいです。破折以外の難症例の根管治療が必要な際には、専門医を紹介致します。
  • レントゲンをご持参される場合は、別途診断料がかかります。
  • 破折歯接着治療法は、根管充填と支台築造を同時に行う「根築一回法」を同時に行います。
  • 口腔内接着直接法から口腔外接着再植法になってしまった場合、追加の治療費がかかってしまいます。追加の治療費は、おおよそ3か月後の検査の際にお支払いいただきます。治療中に、口腔外接着再植法から抜歯になってしまった場合、治療費は抜歯の分だけとなります(保険診療)。
  • 破折歯接着治療法は、保険適用外の治療のため、後の被せ物も保険適用外の治療となります。
  • 保証は、被せ物の規定に準じ5年となります。ただし、喫煙者は著しく予後が悪いために、原則保証することはできません。

破折歯接着保存治療の料金

レントゲンをご持参される場合の料金

標準(1枚につき) 220円
パノラマ 1,380円
CT 4,950円

※特にCTはビューワー付きの記録媒体(CD、DVD、USB等)をお持ちください。
※閲覧できない場合や画像の読影が困難な場合は、改めて当クリニックで撮影させていただきます。

口腔内接着直接法の料金

口の中で破折した歯を直接SBで接着させファイバーコアを築盛。
ほとんどのケースで当日仮の歯まで装着することが出来ます。
59,400円
【フラップオペ】
接着部分に炎症が生じた場合は、歯肉の切開・剥離が必要になります。
追加:9,900円
【MTA】
口腔内接着後、抜歯して汚染部の除去、SBで封鎖後に再植します。フラップオペできない破折部で、歯根外面の汚染除去やSB封鎖が必要になります。
追加:7,920円
【レーザーメス(Nd:Yag)】 追加:5,500円
【意図的再植】
口腔内接着後、抜歯して汚染部の除去、SBで封鎖後に再植します。
フラップオペ出来ない破折部で、歯根外面の汚染除去やSB封鎖が必要になります。
追加:19,800円

口腔外接着再植法の料金

一度抜歯して、口の外で破折した歯をSBで接着し、再植してSBで固定。
縫合もするため、後日抜糸が必要になります。
状況によっては、当日仮の歯を装着できない場合もあります。
88,000円
【GTR+人工骨】
骨の欠損の状態により、骨の再生治療が必要となります。
30,800~41,800円
【EMD+人工骨】
骨の欠損の状態により、骨の再生治療が必要となります。
41,800~61,600円

※上記は全て1歯あたりの治療費となります。
※根管治療が必要な場合は、別途治療費(保険適用外:約45,000~75,000円)かかります。
※追加処置(フラップオペ等)は、A、Bどちらの治療でも行う場合があります。
※歯根破折(根管治療も含む)の処置は、ルーペ、マイクロスコープ下で行います。
※またM-Ⅱ型以降は、ほとんどのケースにおいて診査に歯科用CTの撮影を要します。その際には別途、歯科用CTの撮影代(単純撮影;11,000円)がかかります。予めご了承願います。
※上記の治療費には、薬代、縫合後の洗浄・抜糸代を含みます(被せものの治療費は別途かかります)。
※処置の成否の判定は、概ね2~6ヶ月を要します。
※失敗の際(抜歯)は、Aの口腔内接着直接法 27,000円を除いた治療費を返却いたします(抜歯の治療費は別途要します)。

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